2026年9月29日火曜日

3DCGモデラーのちょっとした精神論と実践


こんにちは!!!!!!!!

アニマロイドウエスト、3DCGモデラーの者です。
主にゲーム作品 (たまにアニメ作品) のキャラクターやプロップのモデリングをしています。

今月のブログでは、私が4,5年モデリング業務をしている中で実践している事を一部紹介したいと思います。
モデリングの技法やノウハウは一切書きませんが、3DCGモデラーの職種に興味がある方の参考になれば幸いです。



やることを徹底的にメモに書き出す

モデリングは時間を掛ければ着実にクオリティアップすることができます。PC上で操作した内容だけがそのまま反映されます。すごく極端に言ってしまえば、「データを今より良くする」というシンプルな作業です。

ただ、あれもこれもと やるべきことが頭をよぎるとマルチタスクになり、判断力や集中力、作業効率が落ちてしまいます。たとえば顔の形状を作っているときに「肘関節のトポロジーはこれでいいのかな...」とか「靴のリファレンスを探さなきゃ...」とか「テクスチャは何枚使っていいんだっけ...」とか「スケジュールの相談しなきゃ...」とか考え続けながら作業してしまうと、私の場合はしんどさや焦りのゲージが溜まりやすくなってしまいます。

そこで、業務上のあらゆる作業や連絡などなど、やるべきことは全て分解して逐一メモに書き出しておくことで、集中を阻害するモヤモヤを頭から排除し、脳の疲労感が溜まりにくいようにしています。

メモに書き出してしまえば、仕事全体の作業コストもイメージしやすく、事あるごとにココに戻って来ればいいや という安心感も生まれ、比較的きもちよく仕事が進められるように感じます。

どうすれば自分のエンジンが掛かりやすいのか、どうすれば仕事を楽しめるのか、その環境作りにはこだわっていきたいなと思います。



ワークフローの理解を最優先する

とはいえ、ワークフローの全貌(どのアプリを使って どういう作業をするのか)が分からないと、やるべきことが分かりません。作業の難易度やスケジュールもイメージできず、刻々と迫ってくる納期や後工程の不安で作業効率は落ちます。こんな状況が続くと大変苦しいです。

このような不安要素があるときも一旦メモに書き出して、先輩やクライアントに相談すべきことを明確にしながら、できるだけ集中力を保って目の前の作業に取り組めるよう努めています。

案件ごとにワークフローやデータ仕様は違いますので、CGを仕事にしている私たちは その度に順応していかなければなりません。正直なところ、業務においてココが結構大変なことの1つじゃないかと思います。

ですが裏を返せば、ワークフローさえ理解できてしまえば、「データを今より良くする」いつもの作業をすればいいだけになります。



監修者の価値観を理解しようとする

モデリングは、デザイン画を3Dに起こしていく作業ですが、案件によってデザイン画の優先度は違います。

ラフなデザイン画をもとに「細部はよい具合にデザインしてほしい」という場合もあれば、綺麗なイラストをもとに「厳密にこの印象に合わせてほしい」という場合もあります。

案件ごとに良し悪しの判断基準を掴む必要があるのですが、一番の指標になるのは監修される方のFB(フィードバック)です。指摘を受けた箇所を機械的に修正するだけで終わらず、どういう視点でものを見ていれば 自分がその判断を出来たはずなのか、に思いを巡らせれば、あらゆる案件への適応力や目を鍛えられるような気がします。

そういった経験を糧にしながら「自分基準で最高のクオリティにしましたよ」というデータを毎回作り続けるようにすれば、段々と自信もついてくるように思います。



自分のデータがどのくらいのクオリティなのか、たまに立ち止まって考える

ひたすらに作業作業...と突っ走るばかりでなく、たまに冷静に判断を下すタイミングを設けることも大事だと思います。経験を積んで得た「このまま◎◎さんに見せたら こういう指摘を受けるんじゃないかな」という嗅覚を頼りに、自分のデータに何度も何度もFBを出してみるのがオススメです。
気付いた点があればメモに書き出し、また「データを今より良くする」作業に戻る、といった具合です。

迷走しそうなときは抱え込まず人から意見をいただくのも大変勉強になりますし、可能ならほかのモデラーさんが作ったデータへのFBを見せてもらうのも、すごく勉強になると思います。経験者のノウハウや思考回路をできるだけ盗ませてもらいながら、何か掴めたことがあれば自分も人に共有していきましょう。単に仕事がスムーズに進むだけでなく、自分自身がさらに成長するための土壌づくりにもなるはずです。

モデルのクオリティにはいくつか判断基準があると思っていて、ざっと以下に書いてみました。
・不備やエラーがないか
・デザインの要素に不足がないか(完成しているか)
・立体表現ができているか
・より魅力的な表現ができているか
・デザインの印象を再現できているか
・データの仕様が 案件に沿っているか
・過去にFBを受けた内容を もう一度受けてしまわないか

昨今のAIの発展は凄まじく、ある程度のクオリティでいいならワンクリックで済む時代がすぐに来るかもしれません。そのときに淘汰されないモデラーであるためにも、クライアントの思い描くゴールを解像度高くイメージできる力や、それを狙って作業できる目と腕を磨いていかなければと思います。



以上、取り留めなく書いてしまいましたが、何か参考になる項目はあったでしょうか。

私自身、「じゃあ具体的に『より良い』データって何なん?」というところを、あらゆる方々から毎日勉強させていただいています。
これからもご縁ある方々との仕事を大切にしつつ、精進してまいります。
これを読んでくださった あなたとも いつかご一緒できれば嬉しいです!

ではでは~!!