2023年11月21日火曜日

カメラの画角の話

 こんにちは。いのしょうです。

皆さんは普段写真撮りますか?撮る時に意識している事はありますか?


ここに来られる方々はCGを普段触っていらっしゃる方が多いと思いますので、
構図とか意識して撮ってる方は多いかもです。

ですがレンズの焦点距離まで意識して撮影している人って結構少ないのでは?(スマホだと×2みたいに倍率表示ですし)

今回は焦点距離を意識して写真を撮るようにすると、CG屋的にもお得って話をしようかと思います。



カメラの見え方で画角”という物がありますよね。


  • 広角 広い範囲の物を映す。遠近感が強く出るのでダイナミックな画になりやすい
  • 標準 人間の目で見た感覚に近いとされているので自然な画になりやすい
  • 望遠 遠くの物を大きく映す。映る範囲が狭いので一部をフォーカスしたような画になりやすい


というやつです。

この画角、カメラのレンズの”焦点距離”という値で数値化できるのですが、

(焦点距離という言葉の説明は省きます)

撮影する時に焦点距離を意図して変えることで、表現の幅が広がってくれるんです。

いくつか焦点距離別の写真を載せてみます。



広角寄りの30mm

▲パースがが強調されてダイナミックに


状況説明的なのも広角が便利



望遠寄りの90mm

被写体が浮き上がる感じに

風景の一部を切り取ったような写真


標準の40〜50mm
見たままの感覚に近い画角

パースや被写界深度はそれなり

※諸説ありますが焦点距離に対する画角は概ねこんな感じで分類されています。

〜35mm…広角

35〜70mm…標準

70mm〜…望遠


僕はこんな感じで画角を選ぶことが多いです。

ただこれは感覚的な物で、人によって”しっくり来る焦点距離は違います。


この”しっくり来る焦点距離”がその人の得意な画角であり、

どういう基準で画作りをしているかの指針になってきます。

こればかりは個人差があるので、
是非たくさん写真を撮って自分にとっての感覚を見定めてみてください。


この辺りの感覚が掴めてくると、

CGの作業でもレイアウトの効率が上がりますし、

理論だてて画を作れるので説得力を持つようになります。



今回はカメラで例を上げてますが、スマホでも同じような考え方で撮影ができます。

スマホの焦点距離って機種によっては載ってなかったりするので検索してみると良いですよ。


CGでも根幹の部分の考え方は実際のカメラと同じですし、カメラの知識って何かと役に立ちます。

興味持たれた方は写真を撮る時、少し意識してもらえると幸いです。



それでは。