こんにちは。みっちーです。
さて、お仕事でたまに4足歩行の動物のアニメーションを作成する事があるのですが、今日はその事について少し触れてみたいと思います。
一口で4足歩行の動物といっても歩き方の違いで2パターン存在するようでして、
・イヌやネコなどのかかとを上げて歩く動物を「指向性動物」
・馬や牛などの蹄を持ち、その蹄を地面に付けて歩く動物を「蹄(てい)行性動物」
・馬や牛などの蹄を持ち、その蹄を地面に付けて歩く動物を「蹄(てい)行性動物」
という呼称で分類されるそうです。
ちなみにヒトやサル、クマなどはかかとを地面に付けて歩く「蹠(しょ)行性動物」という分類になります。クマが普段は4足歩行していても、2本足で立ち上がる事があるのも納得ですね。
「指向性動物」と「蹠行性動物」それぞれを人間の関節になぞらえると、前者はかかとを上げる所謂「つま先立ち」で歩くのに対し、後者は指の先端のみ(かかとのみならず指の根元も地面に付かない状態)で歩くという違いがあります。
※以下のサイトにわかりやすく図で載っています。
https://ameblo.jp/oldworld/entry-10019021990.html
https://ameblo.jp/oldworld/entry-10019021990.html
その事を踏まえてリファレンスを観察すると両者で足を出す順番などは大きく変わらないのですが、足を蹴り出す時や地面に接地した際の動きに違いがある事が見て取れます。
↓チーター(指向性動物)の歩行
https://youtu.be/fzaSRNTbJX8?si=w7SyqZ1HeM39rhNF&t=27
https://youtu.be/fzaSRNTbJX8?si=w7SyqZ1HeM39rhNF&t=27
足が地面に接地する際、チーターは指の根元を基点にかかとが沈み込むのに対し馬は指(蹄)の先端を基点に指の根元が沈み込む動きをしています。※個体ごとの個性や歩行スピードなどによって違いは出て来るかもしれません。
【指向性動物】接地の際にかかとが沈み込む
【蹠行性動物】接地の際に指の根元が沈み込む
実際にアニメーションを付ける際には必ずしもここで述べたような関節の違いなどの理屈を知っておく必要は無いかもしれませんが、リファレンスを観察する時に些細な動きに気付くきっかけにはなるかもしれないなぁと思った今日この頃でした。
それではまた!

